ちぃ

シシリアン・ゴースト・ストーリーのちぃのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

今年ベスト級のやつきた…!!(早い)

夢も希望も打ち砕く無慈悲さなんだけど、不思議と清々しさすら感じるラスト。
何となく、波に洗われる骨にでもなった気分。
悟りの境地とでも言えば良いか。

前知識0で観ていてあまりに酷いので、「これ実話じゃなかったら脚本家か原作者サイコパスやな…」とぼんやり思ってたら…。
犯人は生きたまま溶かしてやりたい。

私の持っていたシチリアのイメージとは随分違う、鬱蒼とした森や吹き付ける強風が寒々しくすら感じる画と音づくり。
それらがファンタジー部分と合わさって、目を背けたくなるような現実を優しく包み込んでいる。
監督はこの作品を通して、彼の魂を慰めたかったのかも知れない。








超余談なんだけど、映画が出来るから「ダウントン・アビー」をまた1から見直してて、ヴァイオレット様が「スイスは全てが揃ってる、会話以外は。」って言うシーンがあって、ルナのお母さんもスイス人らしいし(スイス人ってやっぱりそうなの!?)って思った。行ったことないし知らんけど。

19-3
ちぃ

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