ゆず

ザ・プレイス 運命の交差点のゆずのレビュー・感想・評価

2.9
「よーし、どんな小さなサインも見逃さないぞー」と勢い込んで観たが、肩透かしだった。
期待するものを間違ったかもしれない。あるいは映画の方が私の期待に応えていない。

私が期待していたのは、「登場人物たちの運命が複雑に絡み合い思わず唸るような結末に着地する小難しいシナリオ」だったわけだが、まあそんなものはなく、謎の男が行き当たりばったりに人々の運命を翻弄し、「何か凄いラストが来るのではないか」と期待させるだけだった。
また、謎の男の正体と、タスクの達成で本当に奇跡が起こるのかという二つが最大の関心事なのだが、これらについても引っ張るだけ引っ張って、非常に不満しかないラスト。
ラストを期待させ、そのために話を引っ張るのは物語の方法論として正しいと思うのだが(実際観てる間はラストに期待し続けていたのだが)、責任もってちゃんと終わりを見せてほしかった。

原典はアメリカのわりと最近のTVドラマ。ちょっと調べてみると、ドラマ版の登場人物とタスクを、映画版でもそのまま踏襲しているようだ。
その点でも、じゃあ映画化する意味ある?と疑問視してしまう私がいる。
ゆず

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