ゆき

教誨師のゆきのレビュー・感想・評価

教誨師(2018年製作の映画)
3.8
教え諭すこと

独房で死を待つ死刑囚の改心を目的として対話し続ける教誨師。彼が触れた6人の死刑囚との時間を描く。

彼らが何の罪で死刑を宣告されたのか、深くは詮索されない。
ただ、会話を重ねる中で見え隠れする心の拠り所。
精神の安定を必要とするのは死刑囚だけではなく教誨師も同様。
人間臭いというか、いそうな人達を見守る静かな時間なのでふと自分に当てはめたりする余白があって後を引く作品でした。
俳優同士の掛け合いが秀逸で舞台として声を嗜む方法でも味わってみたい。
ゆき

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