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エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へのmiumiuのレビュー・感想・評価

4.3
SNS世代の青春。
「エイス・グレード」=8年生。中学最後の年。
まもなく高校進学を控えた中で「クラスでいちばん無口な子」に選ばれてしまったケイラの、卒業までの日々を描くストーリー。

ケイラのキャスティングが絶妙!
中学生ってほとんどの子は洗練される前だしこんな感じだよね。思っていた以上に子ども。
ぽっちゃり体型で自信なさげ、親の話をロクに聞かずイヤホンまで着けてスマホに夢中なところとかは本当可愛くない…
(ニキビだらけなところとか、そこまでやるか! なリアリズム。)
でも同級生の狭い世界と接しているとき以外のケイラはとってもイキイキしていて可愛い!
自ら動画を撮って発信したり、高校の体験入学で気の合うお姉さん的な上級生と出会って認めてもらえたり。
苦い経験もしながら成長するケイラの姿にはSNSど真ん中世代でなくても共感。
痛々しさも含めてわかるだけに、人によってはしんどいかもしれない。

そして宣伝では「パパウザい」みたいな言い方だったけど。
全然ウザくないよー、めちゃ優しいイイパパじゃないか…!
自分自身が大人だから、後半でパパがケイラにかける言葉で涙、涙… 完全に親目線で観て号泣だった。


(追記)
再鑑賞したので感想追記。
脚本書いたのは20代男性なのに、中学生女子の心境とか同級生の狭いコミュニティのめんどくささとか、女性が晒されがちな危険とか、何でこんなに分かるんだ…
すごいな、ボー・バーナム。

今回もパパ目線で観て号泣。
ケイラの気持ちも痛いほど分かって、ところどころ笑いつつも泣いた。

音楽は別の方が手掛けているはずなのに、曲調や曲の入り方がボー・バーナム的なのが面白かった。
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