回想シーンでご飯3杯いける

エイス・グレード 世界でいちばんクールな私への回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

2.8
8thグレードで高校進学直前という事は、本作の舞台になっている州は小学校が5年制って事なのかな。高校進学を控えているものの友人が殆どいなくて、ユーチューバーだけどアップした動画の視聴回数はゼロのまま。そんな所謂こじらせ女子の成長を描いた作品。

主人公の人物描写は、まあリアルな感じなのだと思う。しかし「スウィート17モンスター」や「ハーフオブイット」「レディ・バード」等、同じような境遇を描いた良作が多い近年の中では、映画としてやや弱い感じがする。

一番気になるのは、登場人物が皆ステレオタイプで、90分の間で変化を見せる人が殆どいない事。中学生なのにクラスメイトと影響を受け合う関係もなく、喧嘩さえ起きないって、いくら現代っ子とは言え、さすがに悲し過ぎる。先生の存在がほぼ無い事になっているのも残念。主人公を演じる女優が魅力的だったので惜しいと感じる。