彼女の歌が大好きで、けれど彼女のことは亡くなった時くらいしか知りませんでした。
生まれ育った環境、デビューした時、トップスターへの階段を駈け上がり、そしてドラッグに溺れて転がり落ちてきた。
それでも彼女は歌おうとしていた。後ろ指を指されても、どんな批評をされても、何度も自分を見失っても、決して諦めずに。そうやって最後には負けてしまったのかもしれない。
トップスターだけが知る世界。マイケルジャクソンが彼女の理解者でいた、その理由はそこにある。
歌っている彼女の姿はやはりカリスマ性に溢れていて、昨今の歌手やアーティストでは足元にも及ばないような力強さがあった。
