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外套と短剣の一人旅のレビュー・感想・評価

外套と短剣(1946年製作の映画)
4.0
フリッツ・ラング監督作。

二次大戦時、ナチスの核兵器開発の真相を探るため敵地に潜入した物理学者(ゲイリー・クーパー)の活躍を描いたスパイ映画。

アメリカ時代のフリッツ・ラングってこんなに商業向けの映画撮ってたんだ!
ヒッチコックのスパイ映画と雰囲気も良く似ているし、観易くて良い。

細かな演出にグッとくる。
見た目には分からない手の震えを、手からぶら下げた懐中時計の揺れで表現する演出が巧い。
あるはずのないマッチ箱を発見したナチス党員が訝しむシーンも印象的で、スパイ映画ならではの緊張感を味わえる。

スパイとラブロマンスは相性が良いようで。
本作でも、危険な任務お構いなしに男女が急接近していきます・・・。
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