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氷上の王、ジョン・カリーのpilotisのレビュー・感想・評価

氷上の王、ジョン・カリー(2018年製作の映画)
3.0
今のフィギュアスケーターだって指先まで美しいのだけど、ジョンカリーは(この映画で初めて拝見)本当に美しい。ジャンプや派手な振り付けでなくとも魅せる。METでも滑っていたのはビックリ。そして後半に出てくるジョニーウィアーにも感慨深い。

彼が書いた手紙を通して作品がつくられているけど、書記や伝記より飾らず直接的、性格がより出ているのが良い。感情を吐露できる親友たちがいたからこそこの映画は成り立っていて、リアルな心情が知れる。交友を続けたこの元彼がすごい。私は人に伝えないし、そんな人もいないなぁ、と。

予告での町田さんの言葉「今のフィギュアスケーターも同じような問題を抱えている」というのは、LGBTや競技としての問題だけでなく、身体的な消耗以外にも情熱が無ければ続けられない表現者としての姿というのも知れて良かったし、今後また見方が変わる。

コメンタリーで毎回名前が出て来るわけではないので、聞き分けが出来ず誰が話しているのか分からない部分が結構あったのが残念だった。
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