ぱた

エスケープ・ルームのぱたのネタバレレビュー・内容・結末

エスケープ・ルーム(2017年製作の映画)
2.3

このレビューはネタバレを含みます

パニック。

ゲームに参加するまでが30分、ゲーム内で最初の犠牲者が出るのがそれから30分後、私刑を仄めかしつつ、全貌には全く触れないラスト。すごく言葉を選んでいうと、のんびりした作品です。謎が謎のまま解決されない、と聞いて直ぐに思い浮かぶのはCUBEですが、緊迫感が薄いのであの作品を観た時ようなアドレナリンが全くでないのが惜しいいんですね、きっと。

それに、前置きに1時間というのも思い切ってますね。個人的にはそういう演出も悪くはないと思うんですけど、ただそれには、その前置きによって後々ストーリーが動くとか伏線の役割を果たすのであれば、という前提があります。そういう意味では、この作品の前置きはエッセンス程度の役割しか果たしませんし、多分30分ぐらいに縮めても何ら違和感はないのでは?なんて思ってしまいます。

そして、皆が待ち望んだスリラーパート。ギミックのインパクトが薄くグロくもないです。かといって、人が理性を失っていくような人間性の崩壊だとかの要素もさらっとしている。「折角ここまで忍耐強く待ったのに」と需要と供給が合ってなかったのも、評価に繋がってそうです。

ただ、ダクトを進んでいくシーンは好きでした。まだ、期待もありましたし、スリルがありました。何かが起こったら絶対に逃げられないという絶望感と閉塞感があってドキドキしますもん。ただ、そこで待ち受けていたギミックはパッとしなかったので、悲しかったですね…。
ぱた

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