ぱた

ザ・ウォード/監禁病棟のぱたのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・ウォード/監禁病棟(2010年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

パニック、サスペンス

何もトリックが破綻していないサスペンスでした。展開はよく似た作品もあるので、観客がすんなりとストーリーを呑み込みやすく、わかりやすい伏線も用意されている事もあり、類似作品を観ていない人は楽しめる作品だと思います。

「次はクリスティンね」と言う冒頭の台詞から解離性同一障害の子かぁ、何がどうなるかわからないけどオチは主人公パターンだろうな、と薄々観客に気づかせつつも何処までが現実で何処からが虚構か考えながら観るという楽しみがありました。

それと、閉鎖病棟にしては、患者の社会性が保たれてるなぁ、開放病棟どころか一般病棟でも診れそう、この時代だと1900年に日本で制定された私宅監置みたいに、閉鎖病棟で診る必要性のない患者も適応だったのかな、いやでも舞台は1950~60年代のアメリカだぞ?とか思いながら観てたので、虚構の範囲が明らかになる後半はなるほどなぁと。

恐怖を感じる要素やホラー的な演出("亡霊アリス"はほぼゾンビです)は弱いので、それを期待してみると難しいところですが、ちょこちょこ挿入される曲がティム・バートン作品みたいなゴシック感があり、個人的には好きでした。夜、流しながら眠りにつきたいくらい。後、エミリーのキャラクターが可愛いので、始終癒されました。単純に顔も好きです、知らない女優さんですけど。

"全てはインサイド・ヘッド""これって○○のリメイク?""種明かしパートが浅い""最後のやっつけ感"という展開が許せれば面白い作品だと思います。
ぱた

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