さーやorべりす

止められるか、俺たちをのさーやorべりすのネタバレレビュー・内容・結末

止められるか、俺たちを(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

若松プロを知らないまま見ました。

主人公が女性になっているので知らずとも女性でも観ることができたかもしれません。

男性ばかりの中という環境下での下積みを経験したことがある人は何かしらかぶるものがあるんじゃないでしょうか?

モラハラ、セクハラとか関係ない世界なので、最初はずっと打ち上げでお酒ついだりしてたなぁwwみたいなこと、めぐみさんを見て思い出しました。
あと私がきっと男だったら今いる世界から離れる人ともまだまだ友達でいられるのではないかと残念?寂しく思うタイプもいたぁと思い出したり(笑)。

めぐみさんが
「視界に入るな」
って言われたの、すごい刺さっただろうなぁって。
刺さるけど、顔に出さずにもくもくと動かなきゃとか。

めぐみさんは見ててすごい、すごいって思いました。


映画館での一幕。
商業撮らなきゃ撮りたいもの撮れない、
そうだよねーそうだよねー😭
仕事と割り切れるのって好きで入ってる人たちからするとすごく難しいと思いました。

音楽でも今でこそインディーズでやっていても「やりたいことやっててかっこいい」みたいな認識が割かしポピュラーや強みになってるかもしれません。
メジャーに行くとどうしても歌詞の制限はつくし(武道館とかはインディーズでも歌唱パート制限とか自粛もありますが)タイアップなんかで書きたい歌詞じゃなかったり、曲調も審査があったり。
それがこの映画で言う商業と同じことかと。
きっとデザイナーさん、他の映像編集なんかの方やフリーランスで色んなお仕事やってるような方やら…クリエイティブは特にですけど。なんでもそうですよね。
ここまでやったら終わり!としてしまわないとどこまでも好きなものはこだわってしまうものですよね。
なので途中途中の少し投げやりかなと思う監督の言動も「商売だから」と受け止めることができるかできないかで周りにいる未来輝かしいスタッフのみなさんも苦しさが色々変わってくると思います。
ブラックじゃないですけどほんと、お金じゃなくそういう気持ちとかそんなとこですよね。割り切れる、割り切れない。


めぐみさんのいきなりの場を任されるようなばってき、ほんといきなりですよねー!
深呼吸して戻っていく姿に心を打たれました😭
これはめぐみさんが残りをやったとしてもクレジットに残らないのかなと少し気になりました(笑)。そんなもんですよね。。。
私は軽くかもしれないけど女優さんの言った「めぐみがとるならもう少し頑張れる」
あの一言がすごく感動して自分の事のように嬉しかったし、自分だったら一生覚えている一言だなって思いました。


そして、この頃からもうすでに宗教だの何だので海外での映画製作の中止などの噂はたくさんあったのだなーとびっくりしました。


私はたとえ一般受けしなくても、たとえもう古いと言われようともずっと同じ世界で頑張っていける人が大好きです。

だから、大衆の目に触れなくても素敵だなと思えるものを見たり聞いたり触れて生きていきたいなぁと感じました。

そして、知らない世界を知れるのもすごく楽しいし自分の全く興味のないもので頑張っていたりする人のいろんな努力や出来事を知れるのも素敵なことだなと思いました。


自殺などのくだりも友達と重なって辛かった😭

それでも、やはり人生は一度切り出しやりたいことをやって生きていく人が輝いて見えるし、それが世界中の人が見つけられる輝きじゃなかったとしてもすごいことだと思います。


そしてこの映画でまた違う時代に自分を含めたくさんの人が知ることができたと思うので、また新しい輝きを麦さんという役者さんを通して更にたくさんの人に見せることができためぐみさんだけじゃなく監督や若松プロのみなさんはすごい人たちであるとともに映画の中でまた輝く光を見せてくれるのはすごいことで女優じゃなく裏方で普通じゃありえないことだと、これも才能だと思いました。
あー言葉下手すぎる(笑)。