『純粋は勝つ。』
それを体現する映画であり物語だと思います。
痛快で爽快なストーリーの連続。
様々起きる問題がそれぞれの思惑によって
確実に進められ、着実に解決し、同時に違和を生んでいく。
荒唐無稽なブランド力をモラルと称するのも、
時代についていけない理由は自身の実生活である程度反映され理解できているのにも関わらず文句を言うのも、
結局会社というシステムの中で貰う給料をどれだけ楽に手に入れようとしているのかという地位と変わりたくない安定なる現実という保守が問題なんだと思う。
この映画は、現代へのアンチテーゼだと思う。
正直、全部正しい選択だと思った。
佐藤浩市の選択も大泉洋の選択も松岡茉優の選択も。
ただそこに純粋なる信念があるかどうか。
「本当にやりたいことなのか。」
何度もこの映画に出てきたセリフは、
芝居をする俳優全員からのメッセージのようにも感じた。
こういう人らが僕らミュージシャンにとってのレコード会社にいればいいのにな。
…もうどこにもいないよ、こんな人ら。
だから、自分で探すしかない。
僕を売りたいと思う人を。
いい映画だったな。
この監督の映画全部好きかも。
まだ半分くらいしか見てないけれど。