このレビューはネタバレを含みます
意に添わないつらい仕事も愛があれば乗り越えていける。それが愛の賛歌に込めた監督のメッセージと感じました。
またサボイ劇場の装飾の美しさから、建設に携わったであろう日本人シベリア抑留者の苦難の歴史の一端に触れることができたことも収穫でした。
抑留された方々は家族に会えず、装飾の仕事に従事され亡くなられた。壮絶な運命。
完成した建造物の細部に、彼らの苦難の歴史が今も宿っている。
そんな劇場は地元の人に尊敬され続けると思うと、仕事の尊さとは何か、映画を見た後も深く考えさせられる。
渋谷の映画館の最前列で鑑賞しました。上映後、監督のトークショーがあったからです。
トークショー後、パンフレットに監督のサインを頂きました。宝物です。