『ジョーズ』以前のサメ映画はこんなにもまったりしててハートフルな内容だった!
サメ映画は星の数ほどあれど、「本物のサメ」をここまで堪能できる劇映画は他にないんじゃないか?
少年と一緒に海を泳いだり、海中でかくれんぼしたり、猫みたいに喉(?)をゴロゴロ鳴らして甘えたり。
肉食動物に愛くるしさを見出だしたのはこれと『ジュラシック・ワールド』のラプトル四姉妹ぐらいなもの。
″ウインク″というアクションの共有でチコとマニドゥ(鮫)の友情を視覚的に表してるのが上手い。
他にはチコとディアーナが再会するバメンでのレコードを介したやりとりも良い。
欲を言えば、チコがマニドゥを助けるばかりでなく、マニドゥがチコに対してもっと何か奉仕してあげる場面があればより異種族バディ感があって良いと思うが…まあ難しいか。
あと古い映画だから仕方ないけど、序盤でタヒチの生活様式をじっくり描いたりしてて、タヒチの美しい自然の風景もメインであるのに画質が粗いのがもったいない。
これは是非リマスターしてほしい。