チコと鮫の作品情報・感想・評価

「チコと鮫」に投稿された感想・評価

昔、片岡義男の気紛れ飛行というラジオ番組でこの映画の音楽をながしていて、それはそれは綺麗な音楽でした^_^
casu

casuの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

なるほどたしかに、サメ映画といえば、サメが凶暴で人々を恐怖に陥れるという固定観念があって、ところがどっこい!でした。
悲しい別れが無くてよかった。友情が続いてほしいと願いました。
『ジョーズ』以前のサメ映画はこんなにもまったりしててハートフルな内容だった!

サメ映画は星の数ほどあれど、「本物のサメ」をここまで堪能できる劇映画は他にないんじゃないか?
少年と一緒に海を泳いだり、海中でかくれんぼしたり、猫みたいに喉(?)をゴロゴロ鳴らして甘えたり。
肉食動物に愛くるしさを見出だしたのはこれと『ジュラシック・ワールド』のラプトル四姉妹ぐらいなもの。

″ウインク″というアクションの共有でチコとマニドゥ(鮫)の友情を視覚的に表してるのが上手い。
他にはチコとディアーナが再会するバメンでのレコードを介したやりとりも良い。

欲を言えば、チコがマニドゥを助けるばかりでなく、マニドゥがチコに対してもっと何か奉仕してあげる場面があればより異種族バディ感があって良いと思うが…まあ難しいか。

あと古い映画だから仕方ないけど、序盤でタヒチの生活様式をじっくり描いたりしてて、タヒチの美しい自然の風景もメインであるのに画質が粗いのがもったいない。
これは是非リマスターしてほしい。
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

4.0
‪「チコと鮫」‬

未だかつてこの監督フォルコ・クイリチの作品を観た事が無くて去年DVD化された「チコと鮫」も気になっていたから同時に「遥かなる青い海」と購入した。気になるのは脚本のアルロリオだ。ケマダの戦いやゾロの脚本家として有名で音楽はモリコーネときた。一体どんな作風なのか楽しみだ…今から初見する

‪冒頭、南海の楽園タヒチ。

慌しい海と男等。壮大な音楽、常夏の島、漁師、入江。1人称で語られる物語、原風景、そして1匹の鮫。

今、少年は様々な思いと共に帆いっぱいに旅立つ…

本作はフォルコ・クィリチ監督による美しい島タヒチで暮らす少年が青年まで成長する過程を近代化の波に押し寄せられ、

大海原へ旅立つ迄を鮫との友情を描いた62年伊、仏合作映画の傑作だ。

この度、初見したがこんな晴好雨奇で晴光、勝絶な心まで清らかになる映画は珍しく、本当に素晴らしい。

終始流れるノスタルジックな音楽と雰囲気、蒼穹と小魚、海中の描写、男の子と女の子の青春、村の人々達の笑声、何よりストーリーに感動する傑作だ。

いや〜こんな最高な映画があるとは…知らなかった。風光明美、式たり、島の圧倒的な新緑と活力…正に神秘的光景に目を奪われる。

これほどまでに文明批判をした美しい作品は初めてだ。

物語はタヒチ島に住む少年は老人に昔話を聞かされた。彼はまだ海に入れない…珊瑚礁に小屋を作り、自給自足する生活。ある日、小鮫を浅瀬で発見。

そこから少年との絆が芽生える。物語は第2部へ。少年は立派な青年になる。島は近代化していき、彼にとっては住み辛くなる…

小さい頃に好きだった女の子が米国から休暇で戻りまた一緒に日々を過ごす…と簡単に話すとこんな感じだが、

昔に観た遠雷と言う邦画を思い出す。

都市化の波を田舎町の農園青年が葛藤する話だが、本作も原始的な物は破壊され、全て近代化してく行く模様が映る…

本作の凄みはドキュメント風に展開されつつ、どこか民話的で南太平洋に浮かぶ島々の風景を人間による俗化で破壊され、なす術なく変貌して行く故郷への哀惜が画面から溢れ出す演出、特にF.D.マージによる音楽が慟哭を誘う…。

役者は皆、現地民で素人ながらに完璧な芝居をみせた。

鮫と人間は敵同士と言うのが世の常、海を支配する王者、本来なら非現実的な友情なのかも知れない…が嘘偽り無く観れる本作には製作側の優しさを感じる。

この監督の映画はこれが初めてだが、他にも最後の楽園、青い大陸、南十字星の下などもぜひ観たい。

こんな優れたドラマ性を生み出す彼の力量に拍手喝采。本作を観てポリネシア諸島に行きたくなったよ。
既にハワイは文明が支配してるが、赤道から南に下った海にはまだ文明にとり残された楽園があるかも知れない…。

兎に角、ラストに感動する。
涙を流さずにはいられない。1人で唯一抵抗してきた主人公チコが選んだ道…それは愛する女性ディアーナと友達の鮫マニドゥーと……。

ネタバレになる為、あやふやにするが、未見の方は是非、是非観て欲しい。

これを機にブルドーザーやトラクターを目にすると嫌な気持ちになるかも…笑。

自然を破壊する文明の公害に悩まされる人々の気持ちが映画を通して伝わった。

本作はフランス帰属だったらしく、通りでフランス人っぽい人がいるなと…あと中国人に似た顔つきの人々がいるなと思ったら混血が締めているらしい…調べたら。‬

‪画家のゴーギャンが辿り着いたタヒチは魅了される島だ。傑作だ。‬
タヒチに住む少年チコは海岸に迷い込んでいた人食い鮫の子供を見つける。

軍事利用されたり、謎の化学物質で凶暴になったり、呪いでおかしくなったりしたサメばかり観てきた人にオススメの一本です。

あなたがその映画を観てきたのはなぜですか?
スプラッタが好きだから?クソ映画を観たいから?
もちろんそれもあるでしょう。
しかし、誰しも少なからず『サメが好き』という気持ちがあると信じています。

そんなサメと、
友達になる映画があったって、
いいじゃない❗️

確かに『恐怖の象徴であるサメ』こそが好きだって気持ちもわかります。
人間の仲間になるだなんて考えられないという人もいるかもしれません。
けれど全てのサメにだってこうなる可能性はありました。
足がタコの奴にも、頭が二つの奴にも、竜巻で飛んでくる奴にもです。
チコとマニドゥ、人間とサメのあったかもしれないアナザーをどうか夢想させて下さい。

報われなかった全てのサメたちに、私は☆5.0をもって供養とします。

チコたちは今もきっとどこかで...。
現実問題として鮫に心があるとは思わないが、物語としては心を通わす相手が鮫だって良いじゃないと思ってしまう映画です。この手のストーリーだと、常識的な大人達が邪魔をしたがるのが常となります。
Hiro

Hiroの感想・評価

3.3
Retrospective
テレビ映画として観賞記憶。
その時の鮫のイメージ、可愛い❗️人間にあんなに、フレンドリーとは、、。
イルカみたい、、
でも、今のイメージは、白目を剥く海の悪魔
sonozy

sonozyの感想・評価

4.5
1962年 伊米合作 フォルコ・クィリチ監督

舞台は美しすぎる南海の楽園タヒチ。
漁師の家の12人兄弟の末っ子チコ少年と子鮫のマニドゥの友情と、アメリカから観光に訪れた女の子ディアナとの愛の物語。

第一部がチコの少年時代。10年後 大人になった第二部では、島を買い取り、観光地化が進む事態に一人反発するチコは..

撮影技法など荒削りですが、タヒチの美しい青い海の童話的で寓話的な物語。

チコとウィンクも出来ちゃう鮫のマニドゥの可愛さ。
タヒチ現地の人も、観光客もイタリア語吹き替えという面白さ。
クシャおじさん顔のココ爺さんも最高でした。

子供の頃に見たかった感じがします。
サメ

サメの感想・評価

4.5
サメ、という存在を友達として扱っている非常に珍しい作品です。撮影上扱いやすいイタチザメを使っているようで、なんだかサメがとても可愛く見えてくるカットの多さに、「こいつ、本当にイタチザメだよな?」とすら思ってしまいます。

そしてこの作品の主人公であるサメの友達、チコの成長にも注目です。サメとの絆を通して人間的にも、男としても成長していくチコ。好きな女の子ができ、その子との逢瀬は王道的な良さがあります。

しかし、その最中に地元の開発を受け、伝統を重んじるチコは自然と進化の間で揺れる姿は、現代の私達にも考えさせられるものがあります。

最近のサメ映画はとかくホラー、モンスターパニック、低級なコメディ紛い映画となってしまっている感がありますが、こういう攻め方も有ったのかと感じさせてくれる良作です!
birichina

birichinaの感想・評価

4.5
主人公の少年時代と青年時代の二部構成だが、少年と子ザメとの触れ合いや中国系アメリカ人の少女との出会いが描かれる前半が特によかった。村人総出で行う追い込み漁のシーンは圧巻。みんな(特に少年と少年と仲良しのおじいさん)の顔が楽しそうで幸せそうで涙が出るほど感動した。海中のシーンも美しかった。映像がリマスター化されていないのがとても残念。
でも西洋文明が未開の楽園を侵害していくという事実をファンタジーの形で描いていてすばらしい。
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