マカロニコンバットを代表する一作。
アメリカ軍のパイロットが、地元レジスタンスの力を借りて、オランダに駐留しているドイツ国防軍の地下金庫から宝石強奪をするというすごいアイデアのエンタメアクション。
邦題である「アルデンヌの戦い」はまったく関係なし。元ネタ「ダーティーダズン（邦題：特攻大作戦）」にもかかってる原題の「ダーティーヒーロー」でよかったのにね。
当時大ヒットしていた007シリーズの影響も色濃い。
全部乗せみたいな展開は、四人の脚本家が寄ってたかって作っているからとのことなんだけど、ラストのシークエンス、「これまでのこと（戦争）はすべて忘れて再出発」があまりにもきれいに決まっているため、加点がすごい。
結果、エンタメアクションとしては及第点だけど、マカロニコンバットであることを加味してしてみたらめちゃ楽しいことになっている。
・ドイツ兵がひとり殺されたら、オランダ人十人殺す。
・まともなドイツ国防軍。いかれてるナチス親衛隊の構図。
・レジスタンスの多国籍っぷり。
・敗戦が確定的で逃走資金としてのナチスゴールド（宝石）
などなど、定番の設定も巧みにストーリーに練りこんであった。
先にも書いたけどラストがほんとすごいんですよ。
「忘れるしかない」っても、過去との正しい対峙だよね。簡単に改心したアメリカ兵も効果的。シンプルなだけに威力がデカかった。
面白かった！

オランダを舞台にしたイタリア製戦争映画。収容所から脱走したアメリカ兵が、パルチザンに協力し、ドイツ軍司令部から機密文書やダイヤを盗み出す計画に協力する。ダニエラ・ビアンキ、クルト・ユルゲンスなどキャストも充実。

過去記録