丸ゐン丸

翔んで埼玉の丸ゐン丸のレビュー・感想・評価

翔んで埼玉(2018年製作の映画)
3.3
【やいやい言うな!豪華絢爛コント】

埼玉県に住む菅原家の一家はカーラジオから流れてきたラジオドラマ「埼玉解放の伝説の人物・麻実麗」を聴く。
時は199X年、埼玉県人は通行手形なしでは都内に入ることもできず、虐げられた生活を余儀なくされている。そんな中、都内超名門校・白鵬堂学院に、麻実麗という美少年(GACKT)が転校し生徒会長・壇ノ浦百美(二階堂ふみ)と出会う……。

監督は「劇場版のだめカンタービレ」「テルマエロマエⅠ・Ⅱ」「今夜ロマンス劇場で」の武内英樹氏。
ロマンス劇場ではSFとラブロマンスに挑戦(あるいは請負)し轟沈した氏だが、本来のコメディ前回路線に回帰。テルマエロマエに比べてさらにお金をかけて豪華なギャグ画を作り出しており、多くのキャストを大げさな演出で振り切らせていて、ある意味武内ベスト版。すんなり観て楽しむことができた。

予告にほぼ詰めこまれているが、それ以外では踏み絵のシーン、京本政樹のシーンはなかなか痛快。都庁前(前後半で建物や街並みが全然違う)の壮大なロケはただただ制作陣の力に下を巻いた。素晴らしい!

二階堂ふみはどう見ても二階堂ふみで可愛らしくまったく男に見えない、すなわちBLに見えないのでそれすらもギャグ?
ラストは、これ過去なの?今なの?と惜しげも無く時間軸の設定が曖昧に。「つじつまは重要じゃない」で押し切るところもイズムといえばイズム。
ただ個人的には藤子Fホラーできるラストに思えて身震いした。
深く考えずに鑑賞することがオススメ!

埼玉・千葉は良いけれど群馬県民が一番怒って良いのでは。
丸ゐン丸

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