マジック・アワーに撮影された美しいシーンが印象的な今作。
特別に激しい残酷シーンがある訳ではないのに、終始不穏な空気漂う世界観を創り出すイ・チャンドン監督の演出力…ずっと“何かが起こる”ってな感覚を持続させるのはさすがです。観てて疲れますが…^_^;
そして、そんな世界観を成立させてる役者陣が見事です。自由奔放なヘミを演ずるチョン・ジョンソの自然体な感じも素晴らしいのですが、何と言ってもジョンス役のユ・アインの惚けた顔でだらしない歩き方する演技が絶妙でした。
ところで、未読なのですが村上春樹の原作ってこんな感じなのでしょうか…気になるところです。