りら

バーニング 劇場版のりらのレビュー・感想・評価

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)
4.3
これは私は劇場版でなく、NHkでカットされて放送されたものを
観ただけなんで、劇場版も観たい気がしてます。
ラストまでえ?って思ったままで終わっちゃったから。
なのに、なぜか、ずっと心に残る映画です。

韓国の若者の暮らし、韓国映画って社会問題も必ずあらわしてるような
って思うんですよ。だから奥が深い。
ただの3角関係の男女の話でもなく、2種類のハングリーな
若者の生き方を切々と刹那的で狂気な感じを持たせながらも
ミステリックに淡々と・・・

音楽がそういう雰囲気をまた盛り上げてて
北朝鮮との境目の村の風景、自然の美しさに、
姿を消してしまった彼女の夕日時に踊ったダンスの
美しさに・・・

見えるものと見えないものについてという考え方
彼女が主人公のイ・ジョンスに
みかんを食べるパントマイムをしてみせた時に言ったセリフ
『そこにみかんが”ある”と思い込むんじゃなくて
そこにみかんが”ない”ことを忘れればいいのよ』
っていうのが心に引っかかって・・・

そういうもろもろと、イケメンでスペックの高い男ベン役が
ウォーキング・デットのグレン役だったからかな。
ずっと心に残ってるのは。
りら

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