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バーニング 劇場版のSのレビュー・感想・評価

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)
3.8
最後まで全く、全貌は明かされません
主人公目線でそれに乗るか、自分で考察するしかない
ずーっと深い所は明かさずに表面の上澄みだけを比喩表現を使いながら淡々と見せていく感じ

映画尺自体は2時間30分で少々長め
物語も進んでいるようでジワジワゆっくりとしか進まない
でも徐々に感じていく奇妙さに違和感を覚えつつ物語に引き込まれる

若くして高級住宅街に住み高級車を乗り回し、人当たりも良いハンサムな青年をスティーヴンユァンが演じているが
キャスティングが成功しすぎている、、、
人懐っこい笑顔と穏やかな口調、
それでもって、時々、ビニールハウスを燃やしているのだと言う

ビニールハウスを燃やしているだと?!
突飛な発言に耳を疑うがスティーブン演じるベンが言うと
何だかそれっぽいしより怪しさが増しながらもどこか不思議な魅力を感じてしまう

ビニールハウスを燃やすとはどういうことなのか?
主人公のジョンスは、ベンのビニールハウス発言を彼なりに解釈をしていく事で、あのようなラストを招くことになる
果たしてあれは彼が辿るべき運命だったのか?

ジョンスがベンに勝ち目がないと感じているのは確かで
ヘミに惹かれているのも確か
ヘミがジョンスやベンに対してどのような気持ちを抱いているのかは正直ハッキリとは分からないし、ベンもまた、内面が読めない

ストーキングされても、気がついているのか気がついていないのか分からない
あのベンなら気がつかないはずないだろうと思いながらも
一貫して笑顔と穏やかな態度を取り続ける彼はサイコパスに思えてもおかしくない、だからジョンスの気持ちも理解できる

構成はコクソン的!分からない!!!でも見ちゃう!みたいな!
久しぶりに邦画から抜け出しました、、、
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