ゆう

バーニング 劇場版のゆうのレビュー・感想・評価

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)
4.1
どこからどこまでが実在するのか、どこからどこまでは無いことを忘れた虚構なのか。
初見では全然わからなくて、解説見てやっとなんとなくわかった。難しい。

やたらと詩的で意味不明なことを宣う美しい女と、するすると肉体関係になって始まる不思議なストーリー、村上春樹イズムをこれ以上なく正確に捉えてて素晴らしい。

チョンジョンソ(ヘミ)かわいい、かわいすぎる、しなやかで自由で猫みたいな感じ。チョンジョンソのデビューを拝むために見る価値まである。表情がめちゃくちゃ良い。憂いを帯びた裏のある美人だ。グレートハンガーの踊り、美しすぎる。

ベンうさんくせええ!!!何してるかよく分からないけど金持ちな若者、本当に不愉快…!あくびして愛想笑いするとこサイコパス丸出しやぞ!
役立たずで汚くて目障りなビニールハウス…。

バイトで食い繋ぎ、安い炭水化物で腹を満たし、貯金もなく、良い家柄どころか醜悪な形質を伝える血のつながり。リトルハンガー。
顔を変えたり、アフリカに行ったり、ベンと付き合ったり、グレートハンガーになるためにもがくヘミ。その苦悩をジョンスに娼婦だと謗られた悲しみはいかほどか。

どこまでが実在で、どこからが虚構なんだろうか?1番好きな解釈は、ジョンスの妄想がごちゃ混ぜで、そもそもジョンスとヘミに肉体関係はなくて、ベンは普通に金持ちだけどたまにビニールハウスを燃やす趣味のあるちょっとエキセントリックなナイスガイです、というもの。
見返してもどちらにも取れるしかつストーリーが矛盾しないようにパーツが散りばめられてて、イ・チャンドン監督本当に天才かよ。面白い。
ゆう

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