滅入っちゃうほど生々しい、どん詰まり。
イ・チャンドン監督の映画ってすぐには消化できないタイプの重たさで進んで何回も観たいとは思わないんだけど、しかし毎回1回観ただけで“凄まじく記憶に残るシーン”が1つは必ずある印象、しかも決まって倫理の狭間でそれは行われるというね。
そして今作もやっぱ凄いシーンがあった。
まさに色々なのもの狭間が重なったその瞬間の声無き叫び、なのに同時に昼と夜の狭間で浮かぶエグいほど美しくもある凄い場面。
あの場面の為にヘミ役に彼女を選んだんじゃないかぐらいに思った。
あと毎回思うけどメインの役者のチョイスがこれ以上ないってくらい絶妙。
イ・チャンドン作品、たまに観ると良いね。
久々に『オアシス』が観たくなった。