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ビリーブ 未来への大逆転のMRのレビュー・感想・評価

ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)
5.0
胸アツフレーズ多かった〜!

フェミニズムが単に女性解放だけじゃなく、(男性にとっても)性差によるすべての抑圧を反対する思想だということを見せてくれる映画。

英知と正義に満ちた妻、税法の専門家で料理もできて男女平等で子育ての分担とフォローも当然にできて妻を支えて立てる夫、親の知性受け継いだうえに声をあげ行動するアクティビストな娘とかわいい息子って、法曹界のインクレディブルファミリーかいな。

いち人間としての女性の抗い、フェミニズム思考は中世からあったし、アーティストなど表現者やアクティビティストももちろん素晴らしいけど。
ルース・B・ギンズバーグのように、政界や法廷などのホモソーシャルに「男性の席を奪ってまで」参入し、国家や社会を相手取って、「男勝り」の論理で人類史の前提を覆し平等の突破口を開いた女性がいたからこそ今の社会があり未来がある。

「プラダを着た悪魔」や「マイ・インターン」のような現代女性が憧れるバリキャリも、このような"Radical social change"の上に成り立ってるんだなと改めて思う。

法廷では性差別と人種の問題は別としたけど、マイノリティにとっては平等が保障されてないのは同じで、司法の役割を放棄した裁判もいっぱいあるけど。一世紀前と同じような差別も残っているけど。社会は変わってきてると、闘いは無意味じゃなかったと信じたい、そんな映画。

To question everything.
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