とても面白かった。
背中がこんなにも違って見える。
孤独と不安で支えを必要としている。
けど、そう。誰も助けてくれることはないと知っている淋しくて強い背中。
歌っているときの、力強くて、必死に光を掴もうとしてるような、観客に夢を与えてくれる背中。
楽屋での、深く沈んだ、どんな言葉もかけられない背中。
映画の最後に、オズの魔法使いから言葉が引用されている。
A heart is not judged by how much you love; but by how much you are loved by others.
心はどれくらい愛したかではなく
どれくらい愛されたかが大切だ
監督はどうしてこの言葉を持ってきたんだろうね。
ジュディは楽しかったのかな。
歌は好きだったのかな。
自分のことを好きだったらいいね。
ジュディは子どもたちを愛してる、立派な母親だと思う。
本当に大切なことをきちんとわかってる。
周りの人を大切にしようとしている。
決して自分勝手でわがままなんかじゃない。
この映画ではジュディ生前半年を中心に描かれているけれど、ジュディがああなったのには描ききれない事情があったからだよね。
それでも、明日に向かって必死で生きてる。ジュディの姿に勇気をもらっている人がたくさんいる。
良いことも、悪いことも含めて自分の人生だ。
環境は子どもに決めることは出来ない。
けど、それも含めて、自分で自分の人生を生きていかなくちゃいけない。
ジュディは必死で生きた。
歌う事が好きだったと思う。
楽しかったと思う。
けど、歌う事が苦しかったと思う。
投げ出したかったと思う。
お客さんと演者の間には愛がある。
ジュディはそれを信じてるとはっきり言っている。
それはさ、愛して、愛された人にしかわからない事だもんね。
奇跡が起きる。
奇跡がは起こせる。
最後の舞台はジュディにとって、たくさんの愛を感じた舞台だったはずだ。
ジュディの人生に、後悔ってないんじゃないかな。