あんなに可愛らしくて、歌が上手な少女が、どうして遅刻癖が強くアルコール依存症でわがままなお騒がせスターになってしまったのか。
一見華やかなエンターテイメントとショービジネスの世界の裏側で失われていく青い瞬間。
やっぱり子どもでいるうちは子どもでいないといけない。その瞬間を大切に楽しまなきゃいけないんだなと。その時間は帰ってこないから、その時間は修復できないから。だからジュディは良い母親だったんだ。その一瞬のかけがえのなさ大切さを知っていたから。子どもでいる時間の大切さを。
輝いているジュディガーランドしか知らなかった私には衝撃的なことばかりで、想像以上に暗い作品だったことに驚き。それを演じ、観る者にしっかりとメッセージを伝えたレネーセルウィガーがすごい。ブリジットジョーンズからは想像できない役柄の転換。相当勉強し、役作りに徹したんだなと脱帽。波瀾万丈な人生に翻弄され苦しむジュディを完璧に演じていたと思います。すごい、素晴らしい。
ゴールへ向かうことが大事なんじゃない、夢に向かうこと、希望を抱き、人生をコツコツと歩み続けることが大事なことなんだ。
最後の10分はなんだかすごい沁みました。また久しぶりにオズの魔法使いを観たくなった。きっと印象が大きく変わるんだろうな。
