ドロシー

ジュディ 虹の彼方にのドロシーのレビュー・感想・評価

ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)
3.6
私のオールタイムベストは1939年制作、主演ジュディ・ガーランド"オズの魔法使い"です。小学生の頃に初めて観たときから今作は不動の位置にあります。自分の年齢によって映画"オズ…"の受け止め方は変わり、何度何万回観ても飽きないのです。"オズ…"の魅力は舞台裏を知ると尚更深く有り難みを感じます。皆命懸けでしたから。
で、今作"ジュディ"ですが、
オープニング、"オズ…"のセットが映し出され、ファンとしては興奮しました。
あとはひたすら痛々しいジュディ。
レネーがちゃんとジュディに見えてきちゃうっていうレネーの名演とメイキャップの素晴らしさ。(ただ目元のメイクはアカデミー級ではなかった残念)
残念だったのは、レネーが舞台上で生で歌ってたのってラストのOver the Rainbowくらい?あとは音声はレネーなんだけど口パクだったからちょっと拍子抜け。ジュディ自身の臨場感に欠けるというか。口パクなら口パクで違和感のない仕上がりにしてほしかった。

ジュディの周りに愛は溢れていたが、
ジュディが"愛"を実感できることはなかった。ジュディが心から安心できる愛とはなんだったのか。壮絶な人生を歩んだジュディだけに限った課題ではない。ジュディという人を通して深い深い心理に問い掛ける私の課題でもある。
ドロシー

ドロシー