ヴぇる

ジュディ 虹の彼方にのヴぇるのレビュー・感想・評価

ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)
3.6
レネィ・ゼルウィガーと言う役者はハッキリ言って癖の強い女優だと思う。
しかし私は心底好きであり、歳を重ねた今もチャーミングな様子や不安な様子を表す演技は健在であり、今作のある意味子供のまま歳をとってしまったジュディにはハマり役だったと言える。このキャスティングは見事だ。
今作は吹替え無しの歌唱力が非常にフォーカスを集め絶賛された。実際見事な歌唱力だったが、されそれは既に過去作で証明済みだ、私は彼女自身の演技とジュディという彼女が時代を超えてマッチしなり切り演じきったタレントを称えたい。
私は『CHICAGO』がマイベストに挙げているが、レネィにとって今作は人生のハイライトだろう。見事だった。

ただ、問題なのは脚本とセットの少なさ、そしてラストだろう。
脚本としては、もう少し深いところまで探って欲しかったしショッキングな話も織り込み若い頃の苦悩も描ききって欲しい所だった。公開後色々な当時の話が出てきたたて尚更そう思ってしまう。
そしてラストは余りにもイギリス的過ぎるしハッキリ言えばステレオタイプ過ぎるチープな終わり方に見える。同じ様な演出はもう見飽きているのだ。このために2人の男性を出したのだろうが、これも所謂英国紳士的な表現を冗長している様に感じた。

総評としては、レネィゼルウィガーのキャリアハイの演技と言っても過言ではなく、主演女優賞を獲得した演技を見たい!と思う人ならば非常に好感触な1作だろう。
全体的には最高!と言える程のものでは無いので3点台のスコアになった。
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