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悪魔とアモルト神父 -現代のエクソシスト-のdjangoのレビュー・感想・評価

4.5
『エクソシスト』の監督のドキュメンタリー。
かなり興味深い。
他のドキュメンタリーよりも中立でちゃんと医者の意見にそれなりの時間を使っている。
悪魔払いの様子を撮って、その映像を何人もの異なる立場の医者に見せて自由に喋らせている。
本当に悪魔がいるようであり、そうでもないようでもある。

驚くべきなのは、悪魔が憑依しているとされる女性だ。
2人のごつい男性に常時押さえつけられていても更に暴れている。
時には3人目が必要なほどだ。
悪魔の仕業ではなくても、何らかの精神的な病気であり、常人以上の力が働いていることは明らかだった。
この映画は『エクソシスト』よりも悲惨な結末を迎える。
エクソシストは死んで、女性は全く治らない。
エクソシストは90歳を越える高齢だったし、死んでも不思議ではないが、インパクトはある。
何か良からぬことを連想してしまう。
ドキュメンタリーでは全く触れられなかったが、壁際の女性が悪魔払いをされている女性と同じように首を振っていたのが不気味だった。
教会の司祭の意見も面白かった。

エクソシスト、監督、医者、教会。
それぞれの意見が出て、大変楽しめた。
惜しいのは、エクソシストが死ななければ…。
本来ならば、より充実した内容のドキュメンタリーだったのかもしれない。
エクソシスト死にました。
彼女は治りませんでした。
では、ちょっと、どうなの?
ってなった。
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