イップ・マン外伝　マスターZの千里のネタバレレビュー・内容・結末

ドニー・イェン主演の「イップ・マン」シリーズの3作目「イップ・マン 継承」のメインの敵キャラであり、イップ・マンと同じく詠春拳の使い手であるチャン・ティンチを主人公とした物語。敗北による挫折を経た結果一度は武術を捨てて普通の暮らしを望んだ男が、再び武術に意義を見出すまでの物語。

安定の面白さ！シリーズ通してのお馴染みのOPにテンションが上がり、見応えのあるアクションを挟みながらテンポ良く進む構成、登場人物への感情移入のし易さなんかも本当にど安定で素晴らしい。強いて言うならまたタフネス故に中国拳法があまり通じない西洋人がラスボスなので、部分部分でイップ・マンの2作目や3作目と同じじゃん！という辺りだろうか。といっても本作の主人公はチャン・ティンチなので、イップ・マンも通った道！と見守りながら観るという意味では良かったのかもしれないが 笑

イップ・マンにない今作の良かった要素は強い女性が出てくること。昨今のアメコミ映画なんかも強い女性を描く機会が多くなったが、今作も漏れなくそういうことなのかなーと。皆華麗で良かった。

アクションは勿論凄いのだけど、ただイップ・マン3作程上がる箇所はなかったかな...とはいえイップ・マンに敗北を経てから詠春拳を封印していたチャン・ティンチ(詠春拳使わなくてもめちゃくちゃ強いけど 笑)が、ラストバトルで再び武術に意義を見出し、それを披露するという見せ所なんかは分かってるぅ！という感じで上がったし、存分に堪能出来て良かったと思う。