2019年 54本目
イップマン3(継承)の敵役チョン・ティンチ(マックス・チャンが熱演)を主役においたスピンオフ。というか詠春拳カッコ良すぎ。とりあえず世の中のカンフー映画ファンはイップマンシリーズは観ようよホント！と推してしまうくらい。
で、いつもの通りカンフー映画の評価は甘めでレビューは長めです。
本作は、3でイップマンに敗れた男の再生を描いた物語なので、絶対に「継承」は観てた方が良いよ。それ以前に「継承」の格闘シーンはマジカッコ良いので本作との関連は関係無しに観た方が良いよ。
そんな本作ですが無駄に出演者豪華。ミシェル・ヨーにデイヴ・バウティスタにユン・ワーにトニー・ジャーだぞ。トニー・ジャーの存在の違和感めちゃデカいんですが、それ含めてファンタジーとして楽しみましょう。
監督はイェン・ウーピン。カンフー映画好きなら知らぬ奴はいないだろうというビッグネームなのですが、今作、CG使ってない代わりにワイヤーアクションとコマ落としが結構激しくて、場面によっては瞬間移動？ってくらいコマ抜き感が強いので、ちょっと微妙に感じるシーンも。
イップマンに負けてやさぐれてから少しずつ周りの人らの優しさなどに包まれて武道家としての自身の強さを取り戻す展開は熱い。特にラスボスとの闘いの最中に詠春拳の使い手としての自分を取り戻す瞬間は映画館で泣きそうになりました。ああいう展開大好き！
作中のどの闘いもカッコ良いんだけど、ミシェル・ヨーとの闘いと、ラスボスとの闘いはホントにカッコ良い！そして詠春拳はマジ最高！ラストバトルに至るまでかたくなに詠春拳を使わないのでめっちゃイライラしてたのですが、ラストバトルで全部チャラですよこんなもん。あの「詠春拳チョン・ティンチ」の1シーンだけで100点満点ですよ。
そして今作を観たらまたイップマンシリーズが見直したくなる永久機関。3で完結と思ってたのに何と4作目が公開とな！ブルース・リーに招かれてサンフランシスコで闘う展開とか、こんなもん何があっても観るよ僕。
