あしたか

ブラック・クランズマンのあしたかのレビュー・感想・評価

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)
4.2
黒人とユダヤ人の刑事がKKK(白人至上主義団体)への潜入捜査に二人一役で挑む。
痛快クライムエンターテインメントの名に偽りのないオチ。潜入捜査ものとしての面白さを備えるのは勿論、今尚続く人種差別を痛烈に批判する社会派映画でもある。
白人→黒人の差別だけでなく、逆の視点もちゃんと見せるのは抜かりない。
面白いと同時に、とても意義深い。

映画の最後に、白人至上主義者の集会とそれに抗議する人々が衝突した実際の映像(2017年)が流れる。極右側の若者が抗議派の列に車で突っ込み、死者が出る惨事となった。当時のトランプ大統領がKKK(極右)を名指し非難しなかったことでKKKが勢いづいたことを猛烈な怒りをもって批判している。
本作はハリウッドがリベラルであることがよく分かる映画でもある。
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