宇羅丸

ブラック・クランズマンの宇羅丸のネタバレレビュー・内容・結末

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

「國民の創生」を観てなかったり、こちらの勉強不足もあって完全にこの映画を受け止めたとは言い難い。それでも胸糞悪いヘイトに溢れた内容は現代日本と重なるとこも多く、特にアウシュビッツ捏造説をのたまう高須院長がバラエティ番組に出まくってて天皇陛下の宮中茶会にまで呼ばれてることを考えるとある点においては現代日本のほうがやばいのかなとも思う。
先日も立ち寄った本屋の1番目立つとこに百田尚樹著書はじめヘイト本が前出しされてて(ちなみにその裏は樹木希林さんの追悼コーナーになってた。樹木希林さん差し置いてヘイト本前出し!)、暗い気持ちになった。
そのように現代社会はこの映画の舞台の時代よりもさらに悪化してるのかもしれないが、それでも主人公に協力する白人警官たちがいたりラストを白人女性の追悼写真で締めるのはスパイク・リー監督の希望の顕れなんだと思う。決して絶望はしてない。