アカウミガメ

ブラック・クランズマンのアカウミガメのネタバレレビュー・内容・結末

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

2019 11/3 97

ブラッククランズマン

「それが起こらなかった」ことによって「映画の中でマイノリティが殺される」ことがもつ意味について考えさせられました。

「〇〇差別なんてもうない、むしろ現代では優遇されているくらいだ」「今や差別を受けているのは我々のほうだ」「〇〇人かどうか、自分は簡単に見分けられる」「私には〇〇人の友人がいる」「本来の我が国のありかたを取り戻そう」「この国は我々マジョリティが築いてきたものだ」「これは差別ではなく区別である」「彼らは潜在的なレイプ犯・窃盗犯予備軍であり、我々を脅かしている」ーーといった、それを口にしてしまった瞬間、もうすでにずぶずぶに差別的なバイアスがかかっていることを告白したも同然なフレーズの見本集にもなっていて教材的価値も高い映画だなと思います。これはKKK(レイシスト集団であるという社会的なコンセンサスが取れている集団)を扱ってこその効果でしょうね。

ラストでクローズアップされてるひとって誰なんだろう。ちょっと深読みしました。