ハレルヤ

ブラック・クランズマンのハレルヤのレビュー・感想・評価

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)
3.8
1972年アメリカのコロラド州を舞台に、2人の黒人警察官と白人警察官がKKKへの大胆な潜入捜査を挑んだ実話もの。

根深く人種差別の意識が残る当時のコロラド州。その時がどんな感じかは冒頭を見れば一目瞭然。引き込み方は流石でしたね。

もっと重い映画かと思っていましたが、それほどでもなくエンタメに寄っていた内容で見やすかったです。

潜入捜査ものとしては無難な仕上がり。期待以上と以下もなくという印象。でも終盤の展開はなかなかの盛り上がりで、緊張感もあり、見応えがかなりありました。

本作で初主演のジョン・デヴィッド・ワシントンは父親のデンゼル・ワシントンにも負けず劣らずの存在感。これからも父親の影がちらつくと思いますが、今後も活躍が期待できる演技でしたね。今まさに勢いのある名優アダム・ドライバーの演技の良さも光りまくっていました。

勧善懲悪を提起する終わり方かと思っていましたが、ラストのドキュメンタリーシーンの連続は衝撃。結局今も変わらない。平等なんか今も昔も実現していない。この事実を突きつけるエンディングに、スパイク・リー監督の真髄を見た気がします。
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