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ブラック・クランズマンのihsuhsのネタバレレビュー・内容・結末

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

1970年代のアメリカ舞台、アフリカ系アメリカ人初の黒人警察官ロンが白人至上主義団体KKK(クー・クラックス・クラン)の地方支部への潜入捜査に着手し、活動と極秘計画を暴くまでをノンフィクションをもとに描いている。
映画を見る前はKKKの関係のある映画ときいていたためが宗教チックな映画だと思っていた。
実際観覧をして社会的メッセージが思った以上に強い映画であった。ノンフェックションということもあり差別用語やその時代の政治の動きというものが映画に強く反映されている。前知識が無かった為、2回目で深掘りをする際、それらの歴史を知ってから見ることをお勧めする。
アメリカの人種差別の歴史を扱っており、過去の歴史、実際に差別を目の当たりにしたことのない、受けたことのない私には全てを理解する事は出来なかった。しかし、映画ラスト2017年のシャーロッツビルの暴動をみて鳥肌が止まらなかった。過去の歴史と私は捉えていたが、あの車の突撃シーンと松明を持った暴動シーンにより一気に現実に戻された。この物語は決して過去の産物ではなく現在もこれらの差別が確実に残っていると感じた。正直ここまでの差別の歴史があった事は衝撃的だった。そりゃ黒人も怒るわな。
フリップ役のアダムドライバーはSTAR WARSのカイロレン役のみしか見た事が無く良い印象はなかたった。(新三部作はあまり好みではなかった為)しかし、今回のロンに扮する白人警官のフリップ役は素晴らしかった。実はユダヤ人という設定で見た目だけでは人種が分からない為、ユダヤ人に対しても激しい差別意識があるKKKにいつバレるのか緊張感が持続しているのがとてつもなくドキドキした。
また、フリップは自分がユダヤ人とあまり意識をしてなかったが、KKKがユダヤ人に対する差別をフリップに発言をし、意識をしていく過程がなんとも言えず良かった。
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