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存在のない子供たちのtofuのレビュー・感想・評価

存在のない子供たち(2018年製作の映画)
4.4
とんでもない作品に出会った。
12歳(推定)の少年に『僕を生んだ罪で訴える』と言わせてしまった生活環境と社会情勢、家庭事情を描く。

学校に行けず、非合法なことを行い小銭を稼ぐ毎日。家賃も払えず、まともな物も食べられない日々。食いぶち減らし、ゴマスリの為に10歳ほどの娘を嫁がせたりと胸が痛む。

主人公の少年が家出をしたあとのパートはとにかく生きるための執念が全面に表れていた。不器用ながらもプライドを捨て這いつくばってでも生きる。

終盤のあるシーンで彼は言う。
『子どもを作るな』と。
全くもってその通りなのだが、貧困層こそ子沢山なのが定説(日本ではあまり無いかな)。やることないから励むことくらいしか娯楽がないのだろうが。

ともあれ、この作品のレビューは難しい。だが素晴らしかった。
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