ちぃ

存在のない子供たちのちぃのネタバレレビュー・内容・結末

存在のない子供たち(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

★4 中東に住むゼイン。彼はたくさんの兄弟の中で育ち、出征証明も提出されず存在のない子供として学校にも行かず、家族の働き手として生きていた。そんな彼の11歳の妹が嫁に出され妊娠し、そのせいで帰らぬ人となり、彼は12歳で刑務所の中から両親を訴える決断をする。
日本では当たり前のことが中東のこの町では当たり前じゃない。親は金もないのに子供を産み、存在の認められない子供を増やしていく。そしてその子を働き手として、学校にも行かせず、朝から晩まで働かせる。裁判でゼインは「自分を産んだことを罰してほしい」と。つらすぎる。学校にも行けず、なんのために働いているのか。親にさげすまれ、妹は亡くなり…一番の悪は親なのにそれにも気づかない本人たち。いったいどうなっているんだか…。腹が立った。裁判で勝ったゼイン一人が、出征証明を手に入れ学校に入れたとしてもそれはそのほかの彼の兄弟や子どもたちには何にもならないっていう。
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