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存在のない子供たちのrinaのネタバレレビュー・内容・結末

存在のない子供たち(2018年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

もう、すごいとしか言えない。
まるで、ドキュメンタリーを見ているような。私もその世界にいて、主人公と一緒に苦しんだり泣いたり笑ったりできる映画でした。
内容だけに、少年のまっすぐな瞳とか、口に出す言葉とか、たまに汚い言葉を使うところも胸に刺さってきて途中から涙が止まらなくなる。
本人達が、役者じゃなくて本当に同じ境遇で生きている人だからこそ、あそこまでリアルに描けたんだと思うし、子どもの素直でまっすぐで強いところが凄く見えて本当にいい映画だった。監督すごい。

ゼインの強さとか生き方考え方全てがかっこよくて、とても12歳とは思えないほど、強かった。ほしい物資を聞かれてミルクとオムツを最初に発言するところとか、氷に砂糖をかけてヨナスにあげるところとか、こんな環境にいるのにこんなにも優しい心を持てるゼインて、本当にいろんな世界を見てきたんだって思った。
ヨナスを男に渡したのも、あえてだったのかなとか思うと本当に頭がいいとしか言えない。。

一番最後の、笑って写真に写るシーンは、泣けるし、なんだかちょっとホッとできた。彼もやっと、人として扱ってもらえる、これがあればゼインならいくらでも道が開ける、そんな風に思えたラストだった。ぎこちなく笑うのも可愛くてきゅんとした。子どもはやっぱり笑顔が一番ですね。

圧倒的に、全人類に見てほしい映画です。
間違いないです。みんな絶対みて。
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