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バハールの涙の010101010101010のレビュー・感想・評価

バハールの涙(2018年製作の映画)
4.5
・バハールさんの眼の説得力。その深い眼の背景には、どれほどの過酷な経験があったのだろうと、まず、そこに打ちのめされる。
・奴隷にされた女性たちによって結成された女戦士たち。兵士の訓練をさせられる子供たち。歌(女・命・自由の時代)。静寂は悪いことが起こる予兆…。

・徹頭徹尾リアリズムとして描くというよりも、最後の方で「映画」的マジックのようなイメージが現れるところが、個人的には救いでもあった(子供たちが駆け出してくるシーン、そしてオープニングショットが反芻されるシーン)。
粉塵で汚れた母の手に差し出される子供の手…、このイメージは、個人的な心の映画史に残る忘れがたいものになると思う。心に刻んでおきたい。