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青春墓場の010101010101010のレビュー・感想・評価

青春墓場(2021年製作の映画)
3.4
廊下の陽炎(と蝉の声、アパートの赤児の鳴き声)。固定カメラ。
暴力は描かれるが、セックスは描かれない。
演劇と漫画業界のパワハラ。

二つの話が交差する。
この順番で語られるからこそ、ドッと重く、切なく感じられるものがあった。
何なのだろうか、これは…。
決して「暴力批判」なワケでもない。
されど、何かを突きつけてくる。
暴力は、ある。
不条理な事故(?)に巻き込まれることは、ある。
日常を一枚めくれば、どこにでも、誰にでも…。

とはいえ、この映画には愛もある。
ある種、滑稽ですらあるのだが。
いや、唐突に切断されるものとして描かれているところも切ないのだが…。

映画を撮ることへの真摯さを感じ、見応えがあった。