ダメハム

バハールの涙のダメハムのレビュー・感想・評価

バハールの涙(2018年製作の映画)
3.8
2018年のエヴァ・ウッソン監督作品。フランス人女性ジャーナリストのマチルド視点で、実話を基にしたクルド人の女性部隊長バハールとISの戦いを描く。

女性の身で参戦するに至るまでのくだりが壮絶過ぎて唖然。2人の会話でジャーナリズムの存在意義の限界を感じる「人々は真実を求めない」という言葉がすごく印象的だった。悲惨な現実の記事を一回のクリックで終了して、夢と希望だけを求める世間の人々の在り方に疑問を呈する話は耳が痛かった。

それにしても、自爆兵を「カミカゼ」と呼んでいたのがかなり複雑。ISと特攻隊を一緒にしないでくれ。

あと、安直な邦題に辟易する。『バハールの涙』って・・・。原題の『Girls of the Sun』の力強さが全く伝わらない。バハールだけでなく、一緒に戦った女性たち、そして自由のために命を落とした女性たちの覚悟を全く理解していない。
ダメハム

ダメハム