みなみ会館の移転後での初鑑賞作品。
空虚な田舎町がマルチェロとシモーネの刹那的な共依存関係に酷くマッチしている。
DOGMANというタイトルがマルチェロのサロン以外に彼の人物像を様々な角度から表現しているのは興味深い。
犬を愛する心を持つマルチェロ。
負け犬としてのマルチェロ。
シモーネの忠犬としてのマルチェロ。
クライマックスにおけるアンチヒーローとしてのマルチェロ。
鑑賞直後は作品としてはあまり好印象をもてなかったが、色々と心のうちで整理を繰り返した後、ふとカタルシスを得ることが出来た。
何年後かにまた観たい。