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誰もがそれを知っているのakubiのレビュー・感想・評価

誰もがそれを知っている(2018年製作の映画)
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愛に、憎しみがなにかの呪いのように常についてまわって、誰かの心を蝕み、じっとりと滲んでくる。

きっと真実はそれぞれの明るみに出て、とかその後の彼らの人生は想像するしかないのだけれど、その余韻がまた、たまらない(なんなら犯人をはっきりと描かなくてもよかったくらい)。

文字盤の欠けた時計台。不意に落ちてくる鳥のふん。村人たちの冷たい目線。
ミステリアスな情景と絡まりあう感情が、愉しげな結婚式の夜に渦巻いていた。
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