学生の頃って、少し羽目を外してみたり、やんちゃしたくなる時期がありますよね？
ただ彼らの羽目外しは、軽く一線を超えてしまう…
実話ベースの本作だが、何より注目すべきは脚本構成。当の本人が出演しドキュメンタリー風に語りながら、別の役者がそのストーリーを演じていく。ん？テレビ番組で見るような再現VTRと同じ構成じゃない？
そう、これは超クオリティの高い"世界仰天ニュース"
映画のようには行かない強盗作戦、それぞれに与えられた"それなり"の役割。
どう考えても上手くいくとは想像し難い計画だが、そこに可能性を見いだしている4人。人生は変えられると信じる若さゆえの力強さに、少しの微笑ましさを感じてしまう。
自分たちには何かができるという、漠然とした想いが4人を引き寄せ、世を騒がすことになった。
結果論からすれば彼らの計画は成功とは程遠いものだが、こうして映画として残り語り継がれることになったこの事実で、犯罪集団から逸脱した存在へと変わったことに違いはない。
何かを興す勇気が思わぬ展開を生み、それが人生に色を付けて行く。
生きる面白さを彼らのエネルギーから感じることができた。
