さわら

アメリカン・アニマルズのさわらのレビュー・感想・評価

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)
4.5
「なにものでもない自分」が、モネやゴッホのように特別な存在になりたくて、大事を起こそうとする。誰でも一度は通る通過儀礼のようなもので、いくらその計画が杜撰で愚かなものであっても、どうしてそれを指さして笑うことができよう。
作戦に至るまでよりも、むしろ決行後の空虚な感じと肥大化する不安がヒシヒシと感じとれてとても良かった。

いつかの僕に観せてあげたい。そしたら、あのときの不安が少しでも鎮まるのかなと思ったり思わなかったり。