これは実話を元にした作品ではなく、｢実話｣
実際に事件を起こした4人にインタビューしたり、本人に出演してもらったりと作り込み凄い
本人達が出演し、インタビューのような形で過去を振り返っていくのを挟みながら進んでいくのですが、フィクションを見ているような感覚に陥るのが不思議でした
記憶を辿っていくので真実なのかと思いきや、人から伝え聞いたものなんて曖昧なものだし、人間の記憶も風化していくのもの、結局真実と虚構の境界線なんて曖昧なものなのではないか…と思わされる
単調な生活から抜け出したい、自分の居場所、存在意義を見つけたい
誰もが持ち得るであろう感情から生まれた始めはおふざけのようだった計画、それ自体に明確なゴールがなかったからこそ止まることができなかったし、残った傷跡がより苦々しい
彼らが起こした事件は決して肯定できるものではななかったけれど、ある意味これが彼らにとっての青春だったのかもしれない
