しょーいち

アメリカン・アニマルズのしょーいちのネタバレレビュー・内容・結末

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

「人生に刺激を求めろ」っていう話かと最初は思った。色のない人生に色を取り戻すために、、みたいな話ではなかった。

これは壮大なしくじり先生だということが最後にわかるんだけど、「これは事実に基づいた話」ではなく「これ事実である」というテロップから当人の4人のインタビューで始まるだけあって、内容がすごくリアル。華麗な強盗劇じゃなくて、計画通りに全くいかない、計画漏れも多く鈍臭い失敗や本番を迎えた時や、いざとなった時の人間の心の弱さが描かれてて、おれはこっち系の方が好きだなあと思った。

最後のインタビューで、「自分は特別な存在だと思いたくて、殻を破ってみるけど、みんな普通の人間なんだ」っていうセリフがすごく刺さった。みんな特別ぶったり目立ちたくてハメ外したりダサいことしたりして人に迷惑かけてる。だからといって人並みにコソコソ生きろって言うことじゃなく、4人とも服役したあと、それぞれの夢に向かって踏み出してた。自分の味気ない日常が嫌で楽して刺激的な日常を求めようとするんだけど、それはエゴで、本当に自分が特別になりたければ積み上げてなるしかない。元々人は特別なんかじゃない。最後はそういう感じのポジティブな感じとれた気がして好きだった。今の若者には刺さる内容なんじゃないかなー。
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