国籍は関係なく子どもは子ども
神は行いの中に
1944年の独ソ戦、ポーランド東部のある橋を守る戦いが舞台。若き中尉を隊長とする敵を撃退したことがある精鋭砲兵部隊が主軸となる話。若き中尉の"司令官"ぶりと部隊員の"野郎"ぶりが聴覚障害のある子どもとの出会いをきっかけに次第に宥和していくお話。ほかにも隊内での言語の壁(少数民族の問題)など様々な視点から第一砲兵部隊を見ることができると思う。
全体的に悪くはない印象。やりすぎ感やゴリ押し感は、流れとしては他と比べてマシなのかなと感じた。ただし、話の要となる橋・川が戦車を用いて攻めたり砲兵を用いて守ったりするほどのものなのか?と疑問に感じた。たしかに橋は大切だがこの川なら橋は……そもそもこの橋も車両は………という感じなので戦闘理由にゴリ押し感があったかもしれない。おそらく他の映画のストーリーからオマージュして…と思ったのかもしれない。
だが、ロシアのプロパガンダ的な側面はもちろんソ連側視点なのであるかもしれない(神はいない、ソ連は優しいなど)がほかよりは抑え気味な気がする。ところでポーランド国内軍の描写がところどころ入るがこれは背景をしっかり勉強し直さないとなぜわざわざ描いたのかがわからない。