Chip

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話のChipのレビュー・感想・評価

4.0
実話を元にした映画なんだね。
タイトルの意味が、映画開始早々に分かる。

冒頭、ずうずうしく我儘放題の鹿野さんを見て、なんていやな人なんだろうと思ってしまったし周りのボランティアの人もどうしてそれを喜んで聞いてあげるの?と思ったけど、我儘を言うのにはちゃんと理由があったんだね。

我儘を言っても有り余るくらい…とは言わないけど、希望を持ち続けるところ、何にでも挑戦し全力で人生を楽しみ尽くそうとするところ、懐が広いところ、素直なところ、ちゃんと人を好きになってそれを伝えようとするところ、鹿野さんのそんな部分に惹きつけられる。
きっとボランティアのみんなもそうだったんだろうな。

高畑充希ちゃんは一見どこにでもいる女の子だけど、とても可愛い。ハマり役だなあ。とにかく演技がうまい!

三浦春馬さんの役は、実在の三浦春馬さん自身にとても近い人柄だったんじゃないかと思った。
優しく真面目な分、自分と向き合う時間も多く、葛藤しながら、周りに助けられながら前に進んでいく人物。
鹿野さんのもとに駆けつけて、ホッとした瞬間に怒りながら泣く姿は鬼気迫っていて泣けた。
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