nakaji

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話のnakajiのレビュー・感想・評価

4.2
敬服しました

生まれたかぎりは生きていかなくては行けない
親の保護を離れる時期がくれば
自分の力で生きていかなくてはならない

彼は運悪く12歳で難病と診断された
筋ジストロフィーといえば
筋肉が侵され、全く動けなくなり
最後は自律呼吸さえ出来なくなる
二十歳までの命といわれた彼の決意

母親には自分の人生を歩んで欲しい
親が負い目を持たないよう、生前は会うのを控えている
自分より人のことを思いやることの出来る素晴らしい人です

彼は自分の出来る限りの方法で
自立の手段をさがした
1人でボランティアを募ることから始めて

なんという意志の強さ
時として、わがままとも取られる言動も計算されていたのかもしれない

頼らなければ生きていけない
ボランティアの彼らと、どうやって付き合っていけば良いか、信頼できるか
個々によって彼の中で付き合い方を変えないといけなかったのか

こんな夜更けにバナナかよ

序盤の三浦春馬のように
人の言いなりに行動する人間は、必ず離れていく事も知っていた

障害者と恋愛

障害者と性

彼の直面した問題は普遍的

ハンデのある者には、それを超えるパフォーマンスを見せねば勝ち取ることができない

彼は精一杯戦って
得られたものもあれば
ダメだったものもあるだろう

それが人生

42歳
がんばりましたね
nakaji

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